エリアリンクによるストレージ王のTOB(プレミア +41%)まとめ

🔄 最終更新日: 2026年9月23日

基本情報

被買収企業

ストレージ王(2997)

買付者

エリアリンク(8914)

公開買付期間

26年7月9日〜8月21日

公開買付価格

1340円

プレミアム

+41%

買付株数

下限67%

買付け後の上場

廃止

公開買付けに関する経緯

公開買付け

2024年11月下旬

  • 検討開始(公開買付者側): エリアリンク(公開買付者)が、1都3県を中心に約13,000室を運営・管理するストレージ王に着目し、グループ化によるシナジーや企業価値向上を目指して本取引の検討を開始。

2025年9月26日〜10月上旬

  • 背景変化(上場維持基準の見直し): 東証による「グロース市場の上場維持基準の見直し(時価総額100億円以上への引き上げ等)」の公表を受け、ストレージ王における資本政策や企業価値向上施策の検討が進むと見込み、本取引の実現可能性が高まったと判断。

2026年1月上旬〜中旬

  • 初期打診と回答: 双方と取引関係があり経営状況を理解している岡村健史氏(デベロップ代表取締役・ストレージ王創業者)を通じ、エリアリンクがストレージ王に資本関係構築等に関する協議を打診。ストレージ王からは「共同事業運用も選択肢の一つ」との回答を得る。

2026年4月14日〜21日

  • 意向表明書の提出と検討体制構築:
    • 4月14日、エリアリンクがストレージ王に完全子会社化を目的とする「本意向表明書」を提出。
    • 4月21日、ストレージ王は独立したファイナンシャル・アドバイザー(プルータス・コンサルティング)、リーガル・アドバイザー(シティユーワ法律事務所)、および独立した「本特別委員会」を設置し検討体制を構築。

2026年5月下旬〜7月上旬(買付価格をめぐる複数回の協議・交渉)

  • 2026年5月27日(第1回提案): 買付価格 1,255円 を提案 → ストレージ王・特別委員会は「不十分」として拒否・再考要請(5/28)。
  • 2026年6月2日(第2回提案): 買付価格 1,290円 に増額 → 類似事例と比較してプレミアムが低いとして拒否・再考要請(6/3)。
  • 2026年6月8日(第3回提案): 買付価格 1,310円 に増額 → 本源的価値との比較等から不十分として拒否・再考要請(6/9)。
  • 2026年6月15日(第4回提案): 買付価格 1,325円 に増額 → 同様に拒否・再考要請(6/16)。
  • 2026年6月22日(第5回提案): 買付価格 1,334円 に増額 → ストレージ王側は 1,355円 への引き上げを要請(6/23)。
  • 2026年6月26日(第6回提案): 買付価格 1,338円 に増額 → ストレージ王側は 1,350円 への引き上げを要請(6/29)。
  • 2026年7月2日(第7回提案): 買付価格 1,340円 に増額 → ストレージ王側は 1,345円 への引き上げを要請(7/3)。
  • 2026年7月6日(最終提案): エリアリンクより更なる引き上げは困難である旨を説明の上、1,340円 を最終提案。
  • 2026年7月7日: ストレージ王・特別委員会が最終提案価格(1,340円)への応諾を回答。

上記は公開買付届出よりgemini抽出

企業情報の詳細

株主構成

株主名

比率(%)

ケイ・エル・アイ

24.00

(株)デベロップ

9.86

寺田倉庫

2.70

細谷工業所

2.70

九州リースサービス

2.10

須田忠雄

1.95

打田保貴

1.62

内藤真一郎

0.76

藤森裕司

0.55

AGSコンサルティング

0.54

データ: 直近(26年1月)の有報より

株価指標

  • 時価総額: 25億円
  • PER: 13.5倍
  • PBR: 1.5倍
  • EPS: 63.3円 → 72.3円(26年1月 → 27年1月)

総論

・株主構成的には、九州リース系が26%(ケイ・エル・アイが九州リースの子会社)、デベロップ(元親会社)が9.86%と、一応親子未満ではある割合は多くない

・PER, PBR的にも割安感はそこまでない

→ これらのことから、TOB前に買うことは難しかったと思われます。特筆すべきこととしては、東証による「グロース市場の上場維持基準の見直し(時価総額100億円以上への引き上げ等)」の公表を受け、ストレージ王側で検討のステージが進んだことかと思います。

グロース市場、時価総額100億未満、PBRなどの指標が高くない企業でのスクリーニングで、次なるTOB候補が見つかるかもしれません。