ITG-Gホールディングスによるかどや製油のTOB(プレミア +4%)まとめ
🔄 最終更新日: 2026年9月23日
基本情報
被買収企業 | かどや製油(2612) |
買付者 | ITG-Gホールディングス |
公開買付期間 | 26年9月15日〜10月30日 |
公開買付価格 | 2,514円 |
プレミアム | +4% |
買付け後の上場 | 廃止 |
公開買付けに関する経緯
2024年5月頃
- 非公開化の検討開始(小澤氏側): 小澤物産の代表取締役である小澤氏は、三菱商事の他上場企業株式売却事例を踏まえ、かどや製油の法人株主も株式を売却する可能性を懸念。かどや製油の独立性維持を最重要視し、創業家株主として株式取得を検討し、外部パートナーとの共同提案も視野に入れました。
2024年9月中旬
- インテグラルとの面談開始: 小澤氏は、取引関係のあった金融機関からインテグラルを含む複数のPEファンドを紹介され、インテグラルのみと面談を実施しました。
2024年10月上旬〜11月上旬
- 非公開化に関する意見交換と保留: インテグラルと小澤氏は複数回面談し、かどや製油を取り巻く経営環境や非公開化の意義について意見交換を行いましたが、三菱商事や三井物産の株式保有方針が不明確だったため、議論は一旦保留となりました。
2025年10月中旬
- 非公開化検討の本格再開: 小澤氏は、特定の事業会社からかどや製油株式の取得提案が行われている情報を得て、非公開化の検討を本格的に開始。インテグラルをパートナー候補として選定し、検討再開を申し入れました。
2025年10月下旬以降
- 非公開化・成長戦略の協議: インテグラルと小澤氏は、かどや製油の非公開化やその後の成長戦略について複数回にわたり協議を行いました。
2025年12月18日
- 特定の事業会社からの提案を拒否: 小澤氏は特定の事業会社よりかどや製油の株式取得に関する提案を受領しましたが、かどや製油の独立性維持が最重要であるとの認識から、売却意向はない旨を伝達しました。
2025年12月23日
- 非公開化検討の提案書提出: 小澤氏とインテグラルは連名で、かどや製油取締役会宛てに非公開化に向けた検討・協議を進めたい旨と、デュー・ディリジェンスの実施を依頼する旨の提案書(価格情報を含まず)を提出しました。
2026年1月16日
- かどや製油からの情報要求: 小澤氏及びインテグラルは、かどや製油より想定される株式評価額の水準と投資資金の調達方法の提示を要求するレターを受領しました。
2026年1月23日
- 想定評価額と資金調達方法を回答: 小澤氏及びインテグラルは、かどや製油に対し、想定評価額の範囲(足元株価水準に対し約30~50%のプレミアム)と、インテグラルのファンド及び現預金による全額調達が可能である旨を回答しました。
2026年2月4日
- 特定の事業会社からの再提案を拒否: 小澤氏は特定の事業会社を訪問し、再度株式取得に関する提案を受けましたが、改めて売却意向はない旨を伝達しました。
2026年2月20日
- 特定の事業会社に検討中止を要望: 小澤氏は、特定の事業会社に対し、かどや製油の株式取得の検討中止を要望しました。
2026年4月1日
- 特別委員会からの案内受領: 特別委員会より、小澤氏及びインテグラルに対し、本取引の選定プロセス参加にあたり、デュー・ディリジェンス実施及び最終意向表明書の記載事項、付随契約書案の提出に関する案内を受領しました。
2026年4月〜5月
- デュー・ディリジェンスの実施: インテグラルは、小澤氏との協議と並行して、かどや製油の事業内容、経営環境、財務状況等を分析・検討するため、デュー・ディリジェンス、経営陣面談、工場見学、小売店視察を実施しました。
2026年5月末
- 本取引の意義を判断: 小澤氏及びインテグラルは、上記の分析結果を踏まえ、本取引がかどや製油の中長期的な企業価値の向上に資すると判断しました。
2026年6月1日〜9月11日(買付価格をめぐる複数回の協議・交渉)
- 買付価格に関する交渉と最終決定: 公開買付者と対象者、特別委員会との間で買付価格を巡る複数回の提案と交渉が行われ、最終的に公開買付価格が決定されました。
- 2026年6月1日(第1回提案): 公開買付者、かどや製油及び特別委員会に対し、買付価格 2,500円 とする最終意向表明書を提出。
- 2026年6月5日(特別委員会の回答): 特別委員会は、競合状況を踏まえて最終かつ最善の条件提示を要請。
- 2026年6月11日(第2回提案): 公開買付者、買付価格を 2,590円 に引き上げ再提案。
- 2026年6月26日(特別委員会の回答): 特別委員会は、公開買付者を最終候補者とし、独占交渉権の付与に合意。
- 2026年7月22日(特別委員会の通知): 特別委員会は、2,590円を有意に上回る競合提案を受領したため、競合提案者らとの協議開始が必要と通知。
- 2026年7月28日(公開買付者の回答): 公開買付者、2026年6月11日付提案は法的拘束力のある提案であり、競合提案が同等でない限り 2,590円 を維持すると回答。
- 2026年8月7日(特別委員会の回答): 特別委員会は、買付価格引き上げがなかったため、競合提案者らとの協議を進める必要があると判断。有効期限45日間延長と三菱商事・三井物産との協議方針説明を要求。
- 2026年8月20日(公開買付者の回答): 公開買付者、有効期限は8月30日を維持し、三菱商事・三井物産との面談は未定と回答。
- 2026年8月27日(第3回提案): 公開買付者、三菱商事の支持意見を踏まえ、買付価格を 2,760円 に引き上げ再提案。
- 2026年9月4日(特別委員会の回答): 特別委員会は、2,760円の併記、TOB期間延長、三菱商事との対話詳細、三井物産へのアプローチ方針を確認する書簡を送付。優先交渉権付与に合意。
- 2026年9月7日(公開買付者の回答): 公開買付者、2,760円併記に応諾、TOB期間延長は予定なし、三菱商事との対話詳細は非開示、三井物産へはTOB公表後にアプローチと回答。競合提案者らの早期退場を要請。
- 2026年9月7日(特別委員会の回答): 特別委員会は、フィデューシャリー・アウト条項からの競合提案者除外は受け入れがたいと回答。
- 2026年9月9日(公開買付者の提案): 公開買付者、特定のバインディングオファー提出者の選定プロセスからの早期退場とTOB賛同・応募推奨を条件に、2026年8月27日付提案の有効期限を9月14日まで延長する旨を提案。
- 2026年9月10日(特別委員会の回答): 特別委員会は上記の条件に応諾。公開買付者、有効期限を9月14日まで延長に合意。フィデューシャリー・アウト条項の経済的要件を「1円以上上回れば満たされる」内容にすることを条件に、法的拘束力のある提案提出者を除外することを受け入れると連絡。
- 2026年9月11日: 公開買付者は、対象者との協議・交渉を経て、最終的な公開買付価格を 2,514円 に決定しました。
上記は公開買付届出よりgemini抽出
企業情報の詳細
株主構成
株主名 | 比率(%) |
三菱商事 | 26.88 |
三井物産 | 21.91 |
小澤物産 | 11.53 |
小澤商事 | 4.64 |
国分グループ本社 | 3.03 |
日清食品ホールディングス | 1.62 |
伊藤忠商事 | 1.41 |
日本カストディ銀行 | 0.91 |
かどや製油従業員持株会 | 0.65 |
SBI証券 | 0.36 |
株価指標
- 時価総額: 227億円
- PER: 24.5倍
- PBR: 1.8倍